公演日の17日直前に梅雨も明けたとの話にスタッフもほっとひと安心。
折り紙で作るかざぐるまの大敵は、何といっても雨と湿気です!
稲佐山からは長崎の海が見え、緑も目に鮮やか。
夏の太陽が容赦なく照りつける中、スタッフもだいぶ手慣れて準備を始めました。
今回は共催である環境省九州地方環境事務所の方にも応援に駆けつけていただきました。
九州ということでツシマヤマネコパネルもご提供いただきました。
ありがとうございます!
今回のかざぐるまキャンペーンで嬉しかったのは、オリジナルのかざぐるまの数が増えたこと!
みなさん思い思いのかざぐるまをもって来てくださいました。
何種類も持ってきていただいたり、ご家族で一人ひとつ(しかもそれぞれ違うデザインで)作ってきていただいた方たちもいました。
本当にありがとうございます!
今回数多くのかざぐるまに特徴的だったのが、和紙を使ったり、日本の伝統色や伝統的な色の組み合わせをしていただいていること。
たとえば緑のかざぐるまは、微妙な自然の色合いと、その微妙な違いを敏感に感じていた日本の美意識を考えさせてくれます。こうした自然への意識も、日本独特のものであり、そして日本の豊かな自然と生物多様性の恵みとも言えます。
また、和紙を使ったかざぐるまには、古典柄の中で生物多様性を発見!
花や鶴などをモティーフにした柄は、日本独自の文化であるだけではなく、昔からの豊かな自然と、その自然に対する日本人独自の眼差しがあります。
ちなみに今回、すごくうれしい参加者の方もいました。
写真では分かりにくいのですが、、、そう、このSATOYAMA BASKETで紹介している対馬の視察のサポートをしていただいた、対馬野生生物保全センターのみなさん。
ちなみにタオルを首に巻いている方が、ツシマヤマネコの飼育を担当されている川口さん。コラムをSATOYAMA BASKETで紹介させていただいています。お隣が水崎さん。水崎さんのコラムも近日公開するので、お楽しみに!
また、赤い紙を使っていろいろな形のかざぐるまを作ってくれた方も。
そのうちのひとつは、なんと髪飾り!
すごい工夫とアイデアに、スタッフ一同脱帽です!
そのほか「星空のライヴ」ということで、星をモティーフにした作品も多くありました。
このかざぐるまは、星を羽を止める場所につけたもの。このほか花を使った作品もありました。
もうひとつ、長崎で興味深かったのは、メッセージに「マイカー通勤の数を減らす」という宣言が多かったこと。
車が主要な移動手段であることをもう一度見直してみようという試みは、私たちの今のライフスタイルの見直しを求めるものでもあり、簡単にできることではありません。
でも、生物多様性の損失が深刻な現在、自分たちのライフスタイルを見直す必要があるのだということを、このMY行動宣言は改めて考えさせてくれました。
さて、数あるオリジナルかざぐるまの中から、今回mudefスタッフが選んだイチオシかざぐるまは、ずばりこちら。
このかざぐるま、何がイチオシかというと、このかざぐるまひとつで、生き物のつながりが表現されていること!
花にとまって蜜を吸おうとする蝶(ちなみにこの蝶、動きます)。
花の向こうには、木や、人の姿が入った背景もあります。蝶が蜜を吸いにくるとき、蝶に花粉がつくことで、受粉ができます。その受粉があることで、実がなります。ナスやトマト、キュウリといった、これからの季節に欠かせない野菜も、受粉なしには実をつけることができないのです。
生物多様性は、ひとつの種を保存することだけではなく、大切なことは、あらゆるレベルの環境保全に目を配ること。そんな大切さをこのかざぐるまは、表現していました。
そんなこんなで今回集められたかざぐるまの数は357個でした。
会場で作ってくれたみなさん、MYかざぐるまを持参してくれたみなさん、本当にありがとうございました!
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