2011年5月22日、MISIAの森がついにオープン。
津幡町にある石川県森林公園で、オープニングイベントを行いました!
イベント会場となった森林公園のインフォメーションセンターには、津幡町立英田小学校の子どもたちや、森林組合の皆さんをはじめ、300人もの皆さんが集まってくださいました。
イベントは、mudef事務局長の長島による、「MISIAの森」プロジェクト開会宣言ではじまりました。
MISIAの森のオープンは、石川県のみなさん、津幡町立英田小学校の子どもたちをはじめ、本当に多くの皆さんのあたたかいご協力のもとで実現したもの。まずはその感謝の気持ちを伝え、そしてこれからの5年間、より多くの人にMISIAの森を訪れていただき、生物多様性に触れ、考えるきっかけとなる場になれるよう、MISIAの森をともに盛り上げていってほしいことを伝えました。
この開会宣言に対し、石川県知事の谷本氏、津幡町長の矢田氏は、MISIAの森が生物多様性や、人と自然が共存する里山のコンセプトを伝える場となるよう、県や町が一体となって協力していくという、力強い言葉を返してくださいました。
またオープニングイベントでは、津幡町立英田(あがた)小学校の生徒のみなさんにより、「MISIAの森を歩いてみたら」の発表が行われました。
これは、英田小学校のみなさんが4月26日に遠足でMISIAの森を訪れ、そこでどのような生き物を見つけることができたかをまとめ、発表してくれたもの。
トビなどの鳥や、ゼンマイ、オウレンなどの初めて目にする植物を見つけたこと。また、かじられて芯の部分だけが残った松ぼっくりを見つけたことから、実際に見ることはできなかったけれど、リスがいることが推測できるとわかったこと、など、森に住む多様な生き物たちの様子や、初めての発見をたくさんしたことを元気に発表してくれました。
(発表者の津幡町立英田小学校のみなさん)
次に行われたのは、MISIAがデザインした鳥の巣箱の紹介。MISIAの森プロジェクトでは、アートを通じた情報発信の一環として、アーティストが制作した鳥の巣箱を森の中に設置します。MISIA自身も、フラワーアーティストMASSAさんの協力のもと巣箱をデザインし、この日のために用意していました。草や花に覆われ、鳥たちがほっと休むことができるような巣箱となりました。
(MISIAデザインの巣箱)
この日会場では、ほかのアーティストのみなさんにより制作された巣箱も展示されていました。これらの巣箱は今後、MISIAの森の敷地内に設置され、鳥たちと私たち人間をつなぐ役目を果たします。
巣箱は石川県知事である谷本知事より、英田小学校の子どもたちに預けられました。
(谷本石川県知事より、子どもたちに巣箱が預けられました)
またこの日は、世界的な植樹キャンペーン「グリーンウェイブ2011」と連動し、MISIAの森に植樹をする予定でしたが、あいにくの雨のため、オープニングイベント中に植樹を行うことはできませんでした。このため、植樹する予定だったコナラの幼木が知事から英田小学校の子どもたちに預けられ、後日植樹をしてもらうよう託されました。
最後に記念撮影を行い、オープニングイベントは無事終了。今後MISIAの森プロジェクトを通じ、多様な命のつながりあい、支え合いを実現し、表現していく、という決意が改めて確認された一日となりました。
アーティストの皆さんにより制作された巣箱