Red Zoo
ツシマヤマネコ
【学名】 Prionailurus bengalensis euptilura
【英名】 Tsushima leopard cat
【生息】 長崎県対馬
ツシマヤマネコは、日本では対馬だけに生息する野生のネコ。
「日本では対馬だけ」という言葉、気になりませんか?
ツシマヤマネコは、約10万年前、当時陸続きだった大陸から渡ってきました。ということで、朝鮮半島や済州島にも生息しており、チョウセンヤマネコとも呼ばれています。
ツシマヤマネコの特徴は?
まずは胴長短足であること。「失礼な!」とツシマヤマネコからクレームの嵐が届きそうですが…尾もイエネコと比べて太く長いのも特徴です。
そうしてもう一つの特徴は、耳の後ろに白い斑点があること。その白い斑点がある耳もイエネコより丸い形をしています。まん丸な目と全身を覆う斑点を見ると、「ヤマネコ」という言葉からイメージする精悍な姿というよりは、「愛らしい」という表現が妥当なツシマヤマネコ。
しかしこのツシマヤマネコ、生息環境の悪化や交通事故が原因で数は少なくなっています。現在推定90~110頭余り。1994年には種の保存法に基づき、国内希少野生動植物種に指定されています。